おすすめ書籍(化学工学)

化学工学計算に役立つ書籍を紹介します。

本サイトでは洋書を中心にご紹介しています。

私は英語が得意ではないため、英語の勉強を兼ねて、できるだけ勉強は洋書で行うようにしていること、

また洋書でいくつか古典と言える優れた書籍があることが理由です。

全く歯が立たない時は、和書も一緒に読み進めますていますが、以下で紹介している書籍は比較的読みやすく、重要度の高い書籍を選んでいますので、参考にしていただければと思います。

洋書

プロセス検討全般

Perry's Chemical Engineers' Handbook, Eighth Edition

単位操作の基本式、物性推算、制御、コスト計算、安全性評価まで、最低限この1冊があると良いかと思います。

本ホームページの基本物性はこちらを参考にしているケースが多いです。

Process Intensification in Chemical Engineering

蒸留シーケンスの考え方や熱交ネットワーク、反応蒸留塔の最適化等、プロセス検討を行う上で参考となる考え方が載っています。

Separation Process Principles with Applications using Process Simulators

分離方法の選択に関して基本的な考え方が紹介されています。速度論型蒸留に関する技術が詳しく参考になります。

物性計算

The Properties of Gases and Liquids

まず最低限この一冊、原子団寄与法のパラメーター等確認する際に使用しています。

また、こちらのページで紹介しておりますが、移動物性推算についても複数の計算方法が紹介されており参考になります。

Equations of State and PVT Analysis

物性計算の基本を確認するのに最適です。例題も多く具体的にイメージがしやすいです。新版が出るようです。

Chemical Properties Handbook

1300成分超の成分の物性が確認できます。

圧損計算

まずはこの2冊が辞書代わりになります。

・Crane handbook: design data and engineering information used in the manufacture and application of cranes

・Flow Equations for Sizing Control Valves (ISA)

Instrument Engineers' Handbook, Vol. 1: Process Measurement and Analysis 4th Edition

各バルブタイプの超臨界でのpressure drop ratioの値等参考になります。

また、8章に蒸留塔や反応器、コンプレッサーの基本的な制御の考え方が記載されており、こちらも非常に参考になります。

Principles of Mass Transfer and Separation Processes

蒸留塔の圧損計算式を確認するのに使っています。Flooding、Weepingの式も一通り確認できます。

反応

Elements of Chemical Reaction Engineering

例題が豊富で分かりやすいです。

Chemical Reaction Engineering

反応器設計の概念が掴めます。

伝熱計算

VDI Heat Atlas

カラーで見やすく、熱交の基本式を網羅的に確認することができます。

Heat Transfer Handbook

ε-NTU methodやψ-P methodをはじめ、多パス熱交の伝熱計算式が。分かりやすく記載されています。

制御

Simulation of Industrial Processes for Control Engineers

素晴らしい本です。制御の本というだけではなく、圧力-流量バランスのソルバーの考え方等、非常に参考になります。非定常計算の勉強に最適だと思います。

Practical Distillation Control

蒸留塔の制御を考える上で参考になります。

Control of Dead-time Processes

Ziegler-Nicholsの限界感度法の適用範囲や具体的な適用手順等参考になります。

       

和書

化学工学

新版 化学工学 解説と演習

一通りの単位操作を例題を通じて学ぶことができます。

制御

初めて学ぶPID制御の基礎

Amazonの口コミは良くないですが、私はこの本を通してPID制御の基本的な考え方が学べたと思います。

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