おすすめ書籍

私の好きな小説をご紹介します。

ジャンル問わず、人生の中で影響を受けた書籍10選

関口安義 「芥川龍之介の手紙」

浪人時代に読み、以下の文に衝撃を受けました。

「牛になる事はどうしても必要です、われわれはとかく馬になりたがるが、牛には中々なりきれないです。

僕のような老猾なものでも、ただいま牛と馬とつがってはらめる事あるあいの子位な程度です。

あせってはいけません。頭を悪くしてはいけません。根気づくでお出でなさい。

世の中は根気の前に頭を下げる事を知っていますが、火花の前には一瞬の記憶しか与えて呉れません。

うんうん死ぬ迄押すのです。それだけです。

決して相手をこしらへてそれを押しちゃいけません。

相手はいくらでも後から後からと出て来ます。そうして我々を悩ませます。

牛は超然として押して行くのです。

何を押すかと聞くなら申します。 人間を押すのです。文士を押すのではありません。」

時間が足りないからと、浅い理解のまま先に進みたがる自分にとっては「頭を悪くしてはいけません」という言葉が深く心に刺さりました。

坂口安吾 「堕落論」

別にアウトローになっていたわけではなく、精神的に傾倒していただけで普通に生活していたのですが、一時期芥川や太宰、坂口安吾にはまって世の中を斜に構えて見ていた時期がありました。

「人間は永遠に堕ちぬくことはできないだろう。なぜなら人間の心は苦難に對して鋼鐵の如くではあり得ない。人間は可憐であり脆弱(ぜいじゃく)であり、それ故愚かなものであるが、堕ちぬくためには弱すぎる。 人間は結局處女を刺殺せずにはいられず、武士道をあみださずにはいられず、天皇を擔ぎださずにはいられなくなるだろう。」

吉野源三郎 「君たちはどう生きるか」

小学校時代に読んだ本ですが、子供ながらにコペル君と一体になって義憤を感じたり、情けない気持ちになったりしながら読んだ記憶があります。

三浦綾子 「続泥流地帯」、「裁きの家」

若い時はどうしても話が神に繋がっていくくだりが説教臭く感じられ、好きになれなかった三浦綾子ですが、大人になってから改めて読むと言葉が素直に心に響くようになりました。

私の好きな言葉をいくつかご紹介します。

まずは「続泥流地帯」から。十勝岳が大噴火し、田畑が硫黄だらけの泥流土に覆われてしまいます。

誰もがもうこの土地では農作物は実らないとあきらめる中、拓一だけが田畑を耕し続けます。

なぜそんな苦労を自ら背負い込むのかと心配する友人に対して、拓一は言います。

「三年経って、もし実らないとわかったら、その時は俺も諦める。すると人は言うだろう。その三年の苦労は水の泡だったってな」

「しかし、俺はね。自分の人生に、何の報いもない難儀な三年間を持つということはね、これは大した宝かも知れんと思っている」

「たとい米一粒実らなくてもな。それを覚悟の上で苦労する。これは誰も俺から奪えない宝なんだよ。」

「実りのある苦労なら、誰でもするさ。しかし、全く何の見返りもないと知って苦労の多い道を歩いてみるのも、俺たち若い者の一つの生き方ではないか。自分の人生に、そんな三年間があったって、いいじゃないか。俺はね、はじめからそう思ってるんだ」

正直者が馬鹿を見る、正しく努力したから報われるわけでもない、と考えると、ともすれば損得、効率を考えて安易な方向に流れそうになってしまう。

そんな時に、自分一人が馬鹿を見ているようでも、自分として恥じない行動であればいいじゃないかと考えさせてくれる言葉です。

続いて「裁きの家」です。正直終始ドロドロしており、ラストまで救いの無い話なので、二度と読みたい本ではありません。

ただ、自分の身に照らし合わせて考えさせられた本でもありました。

「自己主張の果ては死」

登場人物それぞれが、エゴを押し通し続けることで本当に最悪の結末を迎えてしまいます。

大人になれば、自分がエゴを押し通すことで、どんな結果が待っているかは大概分かっています。

分かっているのに抑えることのできないエゴの醜さと、人間らしさ、やりきれない気持ちで後味は悪いのですが、考えさせられる著作でした。

灰谷健次郎 「太陽の子」

小学生時代夢中で読み、中高時代は説教臭く感じられて一時期敬遠していましたが、大学時代に改めて読むと様々な背景を持った人間描写が。

井上靖 「しろばんば」、「夏草冬涛」、「北の海」:

陳舜臣 「小説十八史略」

大学時代夢中になって読みました。

歴史物は宮城谷さんの本も好きなのですが、たまに主人公に肩入れしすぎな色男描写が鼻につくので、陳舜臣の固めな描写の方が好きでした。

管仲と鮑叔牙、重耳の時代が特に好きで繰り返し読みました。

モリエール 「人間嫌い」

武者小路実篤 「友情」

シートン (著), 木村 しゅうじ (イラスト), 藤原 英司 (翻訳) 「シートン動物記 」

小学生時代の話で内容は殆ど忘れてしまいましたが、オオカミ王ロボ、灰色グマワープの話だけは未だに覚えています。

子供にも読ませたい本です。

歴史小説

学生時代、ブックオフに行くと必ず以下の作者の100円コーナーを漁っていました。

安能務

封神演義:高校時代、漢文の先生が絶賛していたのに影響を受けて手に取ったのが始まりでした。もともと三国志や史記等、中国の歴史小説は好きだったのですが、この本が更にのめり込むきっかけになりました。

春秋戦国志

韓非子

隋唐演義

井上靖

敦煌

蒼き狼

額田女王

早乙女貢

沖田総司

北条早雲

會津士魂

からす組

司馬遼太郎

坂の上の雲

陳舜臣

阿片戦争

残糸の曲

旋風に告げよ

小説十八史略

江は流れず

インド三国志

琉球の風

山河在り

三浦綾子

細川ガラシャ夫人

千利休とその妻たち

宮城谷昌光

重耳

孟嘗君

天空の舟

介子推

楽毅

奇貨居くべし

青雲はるかに

吉川英治

三国志

新・水滸伝

推理小説

岡嶋二人

クラインの壺

99%の誘拐

七日間の身代金

コンピュータの熱い罠

井上夢人

パワーオフ

東野圭吾

パラレルワールド・ラブストーリー

純文学

娯楽小説

当サイトに不具合、ご意見等ございましたらCEsolutionにお知らせください。

Page Top