Rackett式について

純成分に対する相関式

まずは純成分の液密度についてです。

以下の臨界物性を用いた以下の相関式で求めます。

$$V_s=V_cZ_c^{\left(1-T/T_c\right)^{2/7}} \tag{5.1}$$

ここで、Vsは飽和液体積、Vcは臨界体積、Tcは臨界温度、Zcは臨界圧縮係数を表しています。

Rackettパラメーターが分かる場合は、ZcをRackettパラメーターで計算した方が精度が上がります。

\(\frac{RT_c}{P_cV_c}=Z_c\)で整理した以下の式形で表現されることもあります。

$$V_s=\frac{RT_c}{P_c}Z_c^{\left(1+\left(1-T/T_c\right)^{2/7}\right)} \tag{5.2}$$

上式は大概の成分で精度が高いですが、Zc < 0.22の成分についてはVsが低めに出るので注意が必要です。

1973年にSpencer & Dannerによって、5.1式あるいは5.2式のZcはRackett correlationを用いた以下修正式が提案されています。

$$Z_{c}=Z_{RA} \tag{5.3}$$

また、1973年にYamada & Gunnによって、5.3式の/(Z_{RA}/)の推算式が提案されています。

Yamada & Gunnの修正式は偏心因子ωの関数として、以下の式形となっています。

$$Z_{c}=0.29056-0.08775\omega_i \tag{5.4}$$

混合成分に対する液密度計算

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